当クリニックは、久英会の理念・価値である「医療と介護・福祉の一体的提供」を基に、久英会シニアビレッジ(旧特別養護老人ホーム若久園)施設内に医療ゾーンとして2011年6月に開設され、今年で15年目となりました。2022年には特養本館A棟が建て替わり回廊式に繋り、今まで以上に医療・介護・福祉の一体的提供が可能となり、2024年4月には歯科を開設し、更に高齢者への「食べる」ことへの関わり方が強化されております。
さて、以前より言われております「2025年問題」の年となりました。この2025年問題とは、団塊の世代がすべて75歳以上となることで、医療・介護・雇用など幅広い分野に影響を及ぼす社会的課題のことです。2025年になったから急に変化するものではないですが、今後の超高齢化社会のことを考慮する必要があります。その検討の一部が、地域医療構想と地域包括ケアシステムです。地域医療構想は、医療ニーズに特化したもので、地域に必要とされる医療提供体制の整備(機能分化や連携等)が中心です。地域包括ケアシステムは、要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムのことで、介護や生活支援といった福祉全般が含まれます。地域医療構想と地域包括ケアシステムは、車の両輪のような関係であり、互いに補完しあうことで、医療と介護の連携を推進するシステムとなっています。しかし、実際には、医療経営困難・医療従事者不足や働き方改革等のその他の要素も関連しており、非常に難しい状況となってきています。また、施設に関しましては、今まで以上に医療管理が必要な高齢者の入所が予測され、更なる身の引き締めが必要かと思っております。
この様な状況の中でも、我々医科・歯科スタッフ一同は、施設高齢者並びに地域の皆様のお役に立てることを心から願っておりますので、今後共どうぞよろしくお願い致します。
久英会クリニック 院⾧
佐藤 一也
