患者様ご本人はもちろん歯科受診へ繋げてくださる施設スタッフ様の口腔への関心の高まりを感じています。
昨年4月より当クリニックに歯科を併設致しまして早いもので1年が経ちます。
医科・歯科診療で地域の皆様に少しでもお役に立ちたいと思い、我々のビジョンも「楽しく食べれて健康な老後を過ごせる地域社会にしよう」と新しくして新年度を迎えます。
そこで、以下に歯科開設1年間の状況を歯科医師:渡邉雄先生より伝えていただきます。
歯科開設から一年を振り返ると、スタッフと共に「食べる」ことへの関わり方を模索し、様々な連携を構築することに注力した日々でした。お陰様で開設から歯科受診者数は増加しており、患者様ご本人はもちろん歯科受診へ繋げてくださる施設スタッフ様の口腔への関心の高まりを感じています。訪問歯科診療では、開設当初は系列施設を中心に実施しておりましたが、現在では系列外の施設からも歯科受診のご依頼をいただくようになり、訪問歯科医療のニーズを実感しています。また、医療介護連携として、併設施設でのミールラウンドミーティングに参加し、多職種(歯科医師・歯科衛生士・言語聴覚士・管理栄養士・作業療法士など)が連携・協働することで、入所者様の「食べる」を支えるために盛んな情報共有や意見交換を行ってきました。更に、高良台リハビリテーション病院との連携により、嚥下障害が疑われる方に嚥下造影検査(VF)を実施できる体制を構築できたことは、大きな成果と考えています。医科歯科連携として、内科との密接な連携により全身状態に合わせた包括的な歯科医療を提供できるように努めてまいりました。この様に一年目は他職種・他施設との連携を広げ、繋がりを築くことができました。次の二年目は、この繋がりを結び、より質の高い歯科医療を提供できるように力を尽くしてまいります。
施設利用者様ならびに地域の皆様への感謝の気持ちを胸に、今後も精進してまいります。内科・歯科共々、今後共どうぞよろしくお願いいたします。
久英会クリニック 院長 佐藤 一也 歯科医師 渡邉 雄